コンフェデレーションズカップ

徹夜して、コロンビア対カメルーン、フランス対トルコの試合をテレビ観戦しました。


リヨンでのコロンビア対カメルーンの試合で、マルクビビアン・フォエ選手(28歳)が
試合中突然意識を失って崩れ落ちるように倒れ、その45分後、搬送先の病院で逝去されました。
死因は心臓発作との事です。


フォエ選手が倒れたシーンは、丁度離席していた所なので見てませんでしたが、
自分が見ている試合で人が死んだのは初めての事で、凄いショックでした・・・。
彼の事は詳しくは知らないのですが、私がカメルーンの試合を見ると、
いつもスタメンに名を連ね、豊富な運動量でチームに貢献してるという印象の選手でした。
これからまだまだ将来のある選手で、おそらくドイツW杯にも出場は間違いなかったでしょう。


フォエ選手は今季はプレミアリーグマンチェスター・シティで活躍しましたが、
かつてはフランスリーグのリヨンで活躍し、チャンピオンズリーグにも出場しています。
彼が活躍したこのリヨンの地で、このような形で人生の幕を閉じてしまったというのは、
皮肉というか、運命的なものを感じざるを得ません。
ご冥福をお祈りいたします。。。


フランス対トルコの試合開始前。
フランスに大きな足跡を残した選手の突然の死に、観客は悲しみに包まれ、フランスの選手達は涙を流し、
フランス代表監督、フォエのリヨン時代の恩師でもあったサンティニ監督は、人目はばからず号泣したと言います。
「それでも戦わなければならない・・・」
フォエの親友だったというアンリ選手の言葉が印象的でした・・・。


そのアンリ選手が先制ゴールを挙げると、彼は天に向かって指を差し、フォエの魂に捧げるゼスチャーを取ります。
直後、フランスの選手が一斉に彼の元に駆け寄り、同じゼスチャーを取りました。


胸が熱くなりました。スポーツって、いや、人間て素晴らしいなと心から思いました。


3−2フランスリードで迎えた後半40分。トルコのPKが吸い寄せられるように外れ、
決勝のカードがフランス対カメルーンになったのも、全て運命的と思えました。


こんなにも悲しさを感じ、感動した、胸が一杯になったサッカー観戦は生まれて初めてでした。
今日という日は、一生忘れないでしょう。